屋根は、365日一年中陽ざし、紫外線、雨、ホコリなどにさらされており、家屋の部位の中で最も過酷な場所と言えるため、外壁よりも傷みが早くなります。
10~13年は、塗膜での保護が期待できると言われている耐久性の良いシリコン塗料を屋根に塗った場合でも、8~10年しかもたないこともあると言われるように、塗り替えのときには、屋根塗装に使用された塗料の耐久年数を考慮し、早めに塗替えを検討されることをおすすめします。
今回は、屋根材と屋根塗装の塗料についてご紹介していきます。
屋根材の種類
ご紹介する屋根材は、銅屋根のような高価な屋根材とメンテンスフリーの瓦を除外して、一般住宅向けの価格帯の屋根材である「アスファルトシングル」「スレート」「金属(トタン、ガルバリウム鋼板)」についてご紹介していきます。
アスファルトシングル
アスファルトシングルは、アメリカ、カナダでよく使われているガラス繊維をベースにアスファルトを染み込ませた屋根材です。
複雑な色やグラデーションを表現できるためデザイン性が高く、耐震性に優れており価格も比較的安い(5000円~/㎡)ことが特長です。
屋根材と併せて塗装塗料は、10年に一度のメンテナンスが欠かせないことと、また屋根材としての耐火性はあまり期待できないという面もあります。
金属屋根(トタン屋根)
トタン屋根は、鉄素材のベースにメッキ加工した金属屋根です。
比較的に加工がしやすいこととコストが安価なので、一般住宅の他に大規模施設の屋根材として選ばれることが多いです。
価格は、㎡当たり5,000円と屋根材としてかなり安いのですが、7~10年でメンテナンスが必要なので価格も安く軽量ではありますが、最近の金属屋根ではガルバリウム鋼板が主流となっています。
金属屋根(ガルバリウム鋼板)
ガルバリウム鋼板は、断熱材をベースにしてアルミや亜鉛の合金をメッキしている屋根材で、アメリアから輸入され使われるようになりました。
輸入当時の1970年代は高級屋根材でしたが、現在は㎡当たり7,000円とだいぶ安価になってきました。
20~30年と言う長い耐用年数とメンテナンス時期15年の面で人気があるようです。
ダークカラーを基調に、屋根色はバリエーションがある屋根材です。
スレート
スレートは、耐用年数がガルバリウム鋼板と同じ20~30年、メンテナンスの目安10年の屋根材です。
スレートには、天然の粘板岩を薄く加工した「天然スレート」と、パルプ繊維とセメントを混ぜて板状にした「化粧スレート」の2種類があり、天然スレートは大変高額なため、大量生産が可能な「化粧スレート」が国内では普及しています。
「化粧スレート」は重量が軽く、耐火・耐震性が高いこと、㎡当たり6,000円とリーズナブルな価格、そして色のバリエーションも豊富で、外観のデザイン性にも色々と対応できることで屋根材として、現在の国内では主流となっているようです。
選ぶべき屋根用塗料とは?
外壁のコラムでもお話ししましたように、屋根専用塗料にも樹脂の違いによって耐久性の違いやそれぞれの特長があります。
スタンダードな塗料「シリコン塗料」
リーズナブルな価格で機能面のバランスに優れており、豊富なカラーバリエーションを有している塗料です。
また、水分にも馴染む特質から塗膜の表面に汚れがつきにくい特長があります。
耐久年数の目安は、7~10年。
耐摩擦性を持つ「ウレタン塗料」
アクリルの樹脂にウレタン樹脂を添加した塗料で、シリコン塗料がスタンダードになる前までは塗料の代表格的存在だった塗料です。
価格も安く対摩擦性に優れていることから、現在では鉄の階段や鉄の手すり、雨戸・樋に用いることが多くなっているようです。
耐久年数の目安は、5~7年。
耐久性抜群の汚れにくい塗料「フッ素塗料」
水をはじく撥水性能を持っている塗料で、かなり強固な塗料塗膜を作ることができる塗料です。
耐久年数の目安は15年以上。
まとめ
屋根材と屋根塗装の塗料について、ご紹介をしてきましたが、屋根は建物の中で一番紫外線が当たりやすく、外壁よりも劣化しやすい場所でもありますので、できれば塗料はできるだけ耐久性の高い塗料を選ぶことをおすすめします。
お住まいの家屋を守るうえでも、屋根の塗装状態を定期的に確認され、状況に応じて専門的な知識と経験豊富な塗装専門店に、必要な事柄を相談されることをおすすめします。
塗装業歴20年以上の経験と実績をもつ一ツ松塗装店は、大阪府堺市にありますが大阪府全域を対応しています。
外壁塗装や屋根塗装についての疑問点やご相談、現地調査、金額のお見積もりなど無料で行っておりますのでご連絡をいただきますと幸いです。
当店では、自分自身が住む家のように考えて、施工費はリーズナブルな価格で、お客様の住みよい環境づくりを目指し、皆様のお役に立ちたいと外壁塗装、屋根塗装の塗り替え業務に取り組んでおりますので、お気軽にご相談をお願いいたします。